マッチングアプリを使っていると、何回かプロフィールに「▲型の人はお断りです。」と特定の血液型の人とは出会いたくないと書く人を見かけます。
よくA型は真面目で神経質、B型は活動的で自己中心的、O型はおおらかで大雑把、AB型は変わり者で天才肌。
なんて言うのを聞いたりしますし、世間話で話題に出す人も結構います。
血液型による性格の違いを信じるのかというwebアンケート調査でも、5割の人が少し信じていると回答し、1割の人が信じると回答しています。
このように、日本人には血液型により性格の違いがでるという考えは根強いです。
では、マッチングアプリで相手の血液型を気にした方がいいのか説明していきます。
血液型による性格の違いに科学的根拠はない
まず、結論から話すと、血液型により性格に違いが出るという科学的根拠はありません。
血液型で性格が変わるのかというテーマで多くの学者が研究してきましたが、一切、性格と血液型の因果関係は見つかっていません。
それでも、確かに違いがあると感じている人もいるかもしれません。
たしかに、血液型性格診断どおりの性格をしている人も見ることはあります。
ですが、それは偶然によるものであったり、バイアスで相手を見てしまっているためそう見えるという可能性が高いです。
そもそも、人間の性格は多面的であり4つに分類できるほど単純ではありません。
誰しも、どの血液型にもあるような面を持っているものです。
ステレオタイプに当てはめてしまう危険性の方が大きい
血液型性格診断をエンタメとして楽しむ分にはいいですが、それを信じることは危険です。
特定の血液型を嫌うなどなど、差別や偏見に発展する恐れがあります。
信じたくなってしまう人は、血液型以外でも、
ひとつの事例で全体がそうであるように思ってしまったり、自分の信じるものを正しいものとするために思い込む、誰でもある一面を指摘されて合っていると錯覚する(バーナム効果)などの、
心理バイアスに注意した方がいいでしょう。
血液型やMBTIは気にしなくていい
最近では、マッチングアプリでMBTI性格診断が人気ですが、血液型同様に科学的な信頼性はありません。
血液型性格診断やMBTIを過度に信じ込んでしまうと、差別を助長しかねませんので、遊びとして楽しむのがよいかと思います。